誰だって最初は新人。でもあっという間に新人じゃなくなってしまいます。
新人ポジションがなくなってしまう前に、ちゃんと一人前になっておきたいですよね。
特に将来のポテンシャルを買われて入社した新卒新人のみなさまは、ちゃんと自分が成長して会社に貢献していく必要があります。
自分ひとりで勝手に勉強して成長できるすごい人もいますが、我々は普通の人間。普通の人間は人に教えてもらうほうが簡単だと思います。
そして、いろいろ先輩に教えてもらって成長するためには、先輩に可愛がってもらえるように振る舞ったほうが得ですよね。
新人ってだけで無条件に可愛がってもらえるのは最初だけ!ただ立ってるだけじゃすぐ見捨てられちゃいます。長く面倒見てもらうために、時にはあざとさも必要です!笑
今回は私が実践していた先輩に可愛がってもらうコツを3つご紹介します。
素直になる
まずは素直になりましょう。「素直になれないの〜」が許されるのは子供と恋愛だけです。
頑固やいじっぱりな新人なんて、教える側からしたらめんどくさいですからね。そういうのは自分で実績上げてからやりましょう。
素直になって教えてもらうためには、次の3つのことを意識してやってみると良いです。
言われた通りにやってみる
ひとまず言われた通りにやりましょう。
やる理由がわからないとか、自分なりに工夫したりしたくなる気持ちはわかりますが、最初は耐えましょう。
最初から工夫したりして取り組むと「あれ?どうせ工夫してこなすなら特に俺が教えることなくね?」と思われてしまい、他のことについてもあんまり教えなくてもいっかと思われてしまいます。
ポケモンの捕まえ方教えてくれるNPCが「ポケモンを捕まえるときはモンスターボールを投げるんだよ」って教えてくれた直後に、みねうち→催眠術→ハイパーボールで捕まえたら、「お、おぅ…なんやこいつ…」ってなるでしょ。
まずは素直にモンスターボール投げましょう。工夫するのは次の町からでも十分です。
人間は反復(真似される)と嬉しいもんです。まずは素直に真似してみる。
成功者の真似が一番の近道、という言葉もあります。
我流を混ぜるのは真似てからでも遅くありません。
最初はまず言われた通りにやってみましょう。
最後まで話を聞く
途中まで聞いてなんとなく理解できたとしても、話を最後まで聞きましょう。
その話が情報の伝達のみの目的であればいいのですが、先輩はコミュニケーションの意味も含んでいます。情報を伝達すること&あなたとお話をすることそのもの が目的だったりします。
ネットや本で調べてるなら途中まで読んで十分理解できたってならそこで切り上げていいですが、先輩は伝達ロボじゃないですからね。例え本当に情報が十分伝わってたとしても、いい気分はしないでしょう。
先輩を教えてくれるロボットとしてみるのではなく、ちゃんと人としてみましょう。
会話とはコミュニケーションです。
話の内容がすぐわかっても、全然分からなくても、まずは最後まで話を聞きましょう。
失敗したらごめんなさいする
失敗したら言い訳する前に(例え本当に言い訳要素があったとしても)素直にごめんなさいしましょう。
注意される・叱られるとは思いますが、言い訳するともっと叱られるだけです。
ミスったら大変なことになる仕事をいきなり新人にやらせることはないです。
失敗することは考慮に入れられてるはずなので、素直にごめんなさいしましょう。
また、社会人になると悲しきかな、表面だけでも謝罪をしないといけないケースはどんどん増えていきます。
今までどれだけの理不尽に謝ってきたことやら・・・
謝る練習をするという意味でも、素直にごめんなさいしましょう。
ここで意固地になっても、その後良いことはないと思います。素直にごめんなさいしましょう。
一生懸命やる
新人が効率よくできないことなんてみんな知ってるので、失敗したり時間かかってもいいのでやってみましょう。
これ苦手だなぁと思うことでも、一生懸命やる姿勢を見せるのが大切です。
例えば、よくある新人の最初の仕事で電話番があります。
「ほとんど自分宛の電話じゃないから出る必要なくね?その方が聞き逃しとかないし」と思わずに、電話をとっていきましょう。
飲み会の幹事とかも任されますよね。「話したことない人ばっかだしやだな〜」ではなく「これを機に話していこう」ぐらいの気持ちで何事も一生懸命頑張りましょう。
最初から「こいつ手抜きしてうまくすり抜けるタイプだな〜」って思われると、教える方も手抜きになっちゃいます。
「お、こいつ頑張るじゃん!一生懸命教えれば、一生懸命やってくれそうだな!」と思ってもらえれば勝ちです。
ミスったり時間かかったりして良いんです。
そもそも新人に素晴らしい結果を求めてるケースは少ないと思います。
新人のうちは結果ではなく、まずは熱意を見せましょう。
元気よく返事する
おはようって言われたら「おはようございます」、呼ばれたら「はい」、わかったら「わかりました」、教えてもらった「ありがとうございます」など、呼びかけられたら相手にちゃんと聴こえるように返事をしましょう。
ゲームやwebサイト、アプリなんかでもそうなんですが、ユーザーのアクションに対して(ボタンを押した、など)レスポンスがあるかないかでユーザーの離脱率が全然違うんですよね。人って反応がないと心配になるんです。
なので先輩が自分にアクションを起こしたら、わかりやすく気持ちのいいレスポンスを返しましょう。それだけで安心します。
教えても無言とか、うなずくだけとかだと、ほんとにわかっているかな?と教える側は心配になります。
先輩も「自分の教え方は完璧だ!しっかり聞けば誰でもできる!」と考えてはいないので、反応見ながら探り探りです。そんな中、反応がないとやっぱり心配になっちゃいます。
「こうやってこうやります。わかりましたか?」 (こくり)
「こうやってこうやります。わかりましたか?」 「はい」
「こうやってこうやります。わかりましたか?」 「わかりました!やってみます!」
どれが一番安心しますか?元気な返事はそれぐらい大切です。
そう難しいことではないと思うので、明日からでも実践しましょう!
まとめ
今回は教えてもらいやすい後輩へのなり方、可愛がってもらうためのコツを3つ紹介しました。
- 素直になって、先輩の「教えるモチベーション」を維持する
- 自分が一生懸命やって、先輩の「一生懸命教える」を誘う
- 元気よく返事をして、自分の教育からの先輩の「離脱率」を下げる
学生は教えてもらうためにお金払ってますが、新人とはいえ社会人。お金をもらってるわけなので、教えてもらうのが当たり前と思わずに、ちゃんと自分から寄り添う姿勢を見せましょう。
「教えてもらって自分が成長する」のが目的なのですから、これも自分のためです。
教えてもらう立場は「教えがいがあるな」とか「関わってると面白いな」とか「教えていて気持ちいい」環境を作るのが大事です。
いかに先輩に時間を使ってもらえるかがポイントです。
お気に入りの後輩になって、たくさん手間暇かけてもらいましょう!
余談ですが、昨今はパワハラ・モラハラ・セクハラなど、ハラスメントが騒がれて、最近は「教える」という行為そのものの難易度が格段に上がりました。昔は教育には技術・知識・経験があればよかったですが、今では高度な人格まで持ち合わせる必要が出てきました。
高度な人格まで求めらえるがゆえ「ハラスメントで訴えられるリスクを抱えてまで教育したくない」という人も増えているような気がします。
一生懸命教えている中、うっかり失言してしまったのがきっかけで、訴えられて会社をクビにされるリスクを負うぐらいなら、最低限のことだけ教えて関わらない方が安泰ですからね。
自分がクビになる可能性があるなら、後輩がポンコツになってもまぁいいかっていう考え方です。
心理的安全性を高くする、というと上司やリーダーが作るもの、という印象が強いですが、下っ端もまた上司・先輩についても心理的安全性を確保しないといけないかなと思っています。
いつ訴えられてクビになるか分からない状態ってのは、安全な環境とはいえないですからね。
上司や先輩にも真価を発揮してもらわないと、部下や後輩も学ぶものも学べなくなってしまう。
そうなると、将来的に困るのは自分達になってしまいますからね。
本とかネットとか、自分で調べて自力で成長できる人にとっては良い社会ですが、人に教わらないと成長できない人はちょっと工夫が必要な社会になってきました。
せっかく人に使う時間、教えがいのある人と教えがいのない人だったら、教えがいのある人に教えるのは至極当然。先輩も人間ですからね。人間の特性をうまく使って、上手に使って色々教わっちゃいましょう。
それでは、みなさまが先輩に可愛がってもらえますように。